~理系頭に優しい古典文法~ 【敬語(1)】
□古文では、なぜ敬語を学ぶことが重要なのか?
古文の最大の特徴は、「主語がない」ということにある。
古文では、敬語の丁寧さが何段階にも分かれていて、主語がなくても不自由が
なかったからだ。主語を特定するために、敬語の使い方のマスターが必須である。
□敬語の種類
① 尊敬語 … 高位の人を持ち上げることにより、高位の人を敬う動詞表現
★<原則>尊敬語の9割は、「す」で終わる。
[例] 「あそばす(~なさる)」,「思す(お思いになる)」、
「聞こす(お聞きになる)」,「召す(お呼びになる)」など
★<原則の例外>
ただし、「す」で終わるもののうち、次の5つは謙譲語!
・申す…申し上げる
・奏す…帝に申し上げる(現代も「上奏」という言葉が残っていますね)
・啓す…中宮に申し上げる
・聞こえさす…申し上げる
・参らす…差し上げる
② 謙譲語 … 低位の人をへりくだらせて、高位の人を敬う動詞表現
★「腰が低い」イメージの語は、謙譲語だとおさえましょう。
③ 丁寧語 … 会話なら聞き手、本や手紙なら読者を敬う動詞表現
★「侍り」と「候ふ」の2語しかありません。
ただし、「侍り」,「候ふ」ならば、それらは必ず丁寧語であるわけではない。